看護師をやめて、産業保健師してみたい!
でも…むずかしそう…
コツさえつかめば大丈夫!
転職の秘訣をみてみよう~
看護師や保健師は専門性に長け、いろんなところで働くことができる職業。
その中でも産業保健の分野は人気があり、興味がある人も多いのではないでしょうか?
2020年の厚生労働省の調査によれば、保健師の就業状況はおおよそ55000人。
そのうち、事業場で働く産業保健師は約3700人と10%以下。
看護師や他の保健師と違い、人数が少ない職業であるため、未経験から産業保健師になるのは簡単なことではありません。
今回は、未経験の看護師や保健師がうまく転職するための秘訣を現役産業保健師がお伝えします!
強みになる資格を取得する
看護師経験のある方は就職する際、求人が多く、就職活動で困った経験をした人は少ないのではないでしょうか。
産業保健師は人数が少ないことはもちろん、その求人も少なく、倍率が高い職業です。
つまり未経験者の中でも、資格や経験の差がないと採用者の目に留まるためには難しいとも言えます。
実際に業務に携わり役に立った経験やスキルをご紹介します。
産業保健に関わる資格・スキル
安全衛生に関わる国家資格「第一種衛生管理者」や近年注目されている健康経営に関わる「健康経営アドバイザー」、メンタル不調者と関わることも多いため「産業カウンセラー」等のメンタルヘルス系の資格も良いでしょう。
保健師の資格があれば、第一種衛生管理者は申請のみで取得可能ですので取っておくと未経験の中でも強みになります。
また特定保健指導の実施率が基準に満たないと健康保険組合にペナルティが課されるため、特定保健指導の経験があると評価されやすいです。
特定保健指導は行政の保健師でも経験が積めるため、産業保健師になる前に経験を積むことも一つの手段です。
PCスキル
デジタル化が進み、PCを使用する業務が圧倒的に多いため、PCスキルは非常に重要です。
社員とのやり取りで必要な「メール」はもちろん、「ワード」「エクセル」「パワーポイント」はある程度使えた方が良いでしょう。
具体的にどのようなスキルがあるとよいかは業務によって異なりますが、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)という資格があるため、自信がない方は取得してみるのもおススメです!
もちろん現場で少しずつスキルを身につけることもできますが、中には業務の大半が事務作業である企業もあるため、入職前にPCスキルがあると即戦力として働くことができます。
看護師の知識、経験
まだ看護師で経験を積む予定の方は、生活習慣病関係や精神科の病棟やクリニックで経験を積むと良いでしょう。
産業保健師の代表的な業務である健診後の保健指導やストレスチェック後の面談で活かすことができます。
また職場内で起きた従業員の救急対応や不調の相談が業務内容にあることもあるため、外来や救急の経験があるといざという時焦らずに対応できます。
早めに転職サイトに登録する
転職先を探す際は、産業保健師に特化した転職サイトを活用すると良いでしょう。
特に未経験の方は、多岐に渡る産業保健師の業務について具体的なイメージをするのは難しいのではないでしょうか?
不明なことは質問し自分の転職後のビジョンを明確にしながら、うまく転職先を見つけていきましょう。
転職サイトに登録することによって、定期的に自分の希望に見合った求人情報が送られてくるため、転職を考えてからなるべく早く登録することをおすすめします。
まずは非正規であっても未経験可の企業を探す
先ほどもお伝えしたように、産業保健師は求人の少ない職業であり、配置を1~2人にしている企業も少なくありません。
その狭い枠を未経験者で募集する企業はそう多く無いでしょう。
また、産業保健師を正規雇用で募集する企業も少ないですし、募集があったとしてもかなり倍率が高く、経験者とその枠を取り合うことになります。
正規で転職したい場合でも、まずは非正規で経験を積んだのち再度転職するとスムーズに転職できる可能性が上がります。
また、保健師が一人職場の事業所も多いため、一人職場を望まない場合は事前に確認しておくとよいでしょう。配置されている保健師の人数少なくとも2人以上の企業であれば、ノウハウを先輩から吸収することで自信につなげることができます。
まとめ
健康経営に力を入れる企業が増え、産業保健師の需要が増えてきています。
またメンタル不調など、働く中でのトラブルについて従業員が声を上げやすい環境になってきているため、企業や従業員にとってとても重要な存在であると言えるでしょう。
必要ではあるけど、かなり枠の狭い職業であるため、これまでの経験やスキルが産業保健業務の何に役立てるか、なんの経験やスキルが不足しているか明確にして転職に臨むことが失敗しない転職のコツです。
コツをつかんで、産業保健師への道をつかんでくださいね。
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